【アメリカで買った犬を日本に連れ帰る】1. 狂犬病予防接種
この記事がアップされる頃、おそらく私は空の上。
パートナーと愛犬2匹を迎えにいくため、ニューヨークに向かっています。
今週は犬の輸入に関する書類を準備するため、最後の追い込みに入っておりました。行く前からもうヘトヘトです。
「もっと前々から準備しておけばいいのに」とつっこまれそうですが、この最後の書類だけは直前でないと用意できないのです。
そうしたことも含めて、ここからしばらく「アメリカで買った犬を日本に連れ帰る」ための一部始終を、書き連ねていきたいと思います。
ある日、内示の電話あり
今を遡ること半年以上前の話です。
その頃まだ私はニューヨークで勤めていました。
ある日の朝、ニューヨークのオフィスに出勤すると、本社の社長から電話がありました。
「日本への帰任が決まりました。」
「そうですか。承知しました。」
さて困った。私はニューヨークで2匹の犬を買いました。日本帰国の内示が出る丁度1年前のことです。
以前からアメリカの次はヨーロッパに横滑り異動という話があったので、かかりつけの獣医と相談し、ヨーロッパに連れて行くための準備はコツコツと続けていたのです。
「日本行きは考えていなかったな…」
やむを得ず日本の検疫所のHPをチェック。
しかしそこに書かれた犬の輸入に関するルールを読み進めていくうちに、表情が青ざめます。
「このままだと連れて帰れない!」
狂犬病の予防接種
アメリカはペットに関してはしっかりした管理がされている国です。
当然狂犬病の予防接種も受けさせています。
犬を識別するためのマイクロチップも、購入時点で入れられていました。
ただそのマイクロチップはアメリカ国内の規格だったので、その後避妊手術を受けさせた際、インターナショナルチップを一緒に埋め込んでもらいました。
獣医から、「ヨーロッパへ行くならインターナショナルチップが必要」というアドバイスを受けたからです。
なので、日本に連れ帰ることも楽観的に考えていたのですが、検疫ルールを読み進めるにつれ、そう簡単にはいかないことが分かりました。
『狂犬病の予防接種はマイクロチップを埋め込んだ後に行う必要がある。』
『予防接種は2回。1回目と2回目の間は30日以上空けること。』
つまり既に受けていた予防接種はインターナショナルチップを入れる前なのでノーカウント。
これから受ける予防接種が1回目とカウントされるということです。
しかし、これだけであれば帰任の日までに間に合います。
『2回目の予防接種から180日間は入国できない。』
この記述には目を疑いました。「なんで!」
実はこの日数に関してはそれほど学術的な説明がされているわけではありません。
あくまでも経験則として、
「予防接種を受けさせたとしても、それ以前に狂犬病に罹っているかもしれないよね?」
「それでも間に180日間空ければ、まず問題ないと判断できるでしょう。」
この時点で日本帰国の日に、愛犬2匹を連れて帰れないことが確定しました。
次の記事:アメリカで買った犬を日本に連れ帰る(その2)~空港検疫所で相談
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この記事で取り上げた検疫ルールは、私達のケースに関係する部分を取り出して分かりやすく書き直しています。
詳しい情報を知りたい場合は、動物検疫所のHPをご覧ください。
(外部リンク)動物検疫所:犬、猫を輸入するには