未破裂脳動脈瘤

20202、大きな手術をしました。病名は未破裂脳動脈瘤。怖そうな名前ですね。はい、怖いんです。破裂するとかなりの確率で死ぬか後遺症が残ります。なので破裂する前に手術をしました。

今を遡ること4年
「なんか以前よりろれつが回らなくなってきた気がする」
私の一言に家族が反応し、MRI検査を強く勧められました。確かに私の母も、以前脳のクリッピング手術をしています。遺伝的には脳の検査をしておくのは正しい選択だと思い、検査をしてくれる病院を予約しました。
(後述しますがろれつが回らないのは気のせいであると、その後診断されました。)

MRI検査後の診察時。写真を見ていた先生が「あっ」と声をあげました。
「どうしたんですか?」
「あー、脳動脈瘤があるね」
「!!!」

先生によると比較的大きめの脳動脈瘤があると、もう少し小さければ手術は勧めないし、もう少し大きければ手術を勧める。まさにボーダーラインでした。
話が前後しますが、その後別の病院で検査入院をし、さらに詳細な画像を確認しました。やはり微妙なサイズとのことで、そのときの判断は経過観察となりました。

なおろれつが回らないことについては、診察室で軽く運動テストを行い、全く問題ないという結果でしたので、気のせいだろうという結論になりました。
しかし気のせいで大きな病気が見つかったのだから、人生は分からないものです。

そこから3年と少しが経ち、娘(第一子)が生まれました。
「今しかない!」と思いました。
そこで脳外科で名医がいると名高い病院を教えてもらい、手術の予約をしたのです。
予約は半年後にしました。もし手術で何かあっても、赤ちゃんと過ごした時間が半年残ります。

入院は手術の前日です。血液検査、MRI、CT、レントゲン、とにかく検査検査の連続でのんびりしている暇はありません。
夕方には点滴を打たれました。

2020.2.20 撮影

これが手術前日にMRIで撮影した写真です。脳の血管の途中でポコっとなっている部分が動脈瘤。

ちなみに以前の検査入院では別の角度からも撮影しており、奥行きはもう少し大きい。血管よりも大きい(太い)動脈瘤は破裂の危険が相当あります。また、綺麗な円形(球形)よりも楕円形のように歪な形をしている方が、力が一点にかかりやすく危険と言われています。つまり私の脳動脈瘤はボーダーラインよりもやや危険とされるものでした。

血管の一部が膨らんでいるということは、その分血管が伸ばされて薄くなっているということ。見かけはしっかりしているように見えますが、これは針でつつけば割れる風船のような状態です

手術当日。朝一番の手術枠だったので慌ただしく手術室に向かいました。前日から飲まず食わずで、その朝やったことと言えば手術着に着替えたことくらい。
手術室についてすぐに全身麻酔となったため、手術が終わるまでの記憶は全くありません。

全身麻酔の時間は時間が止まったように感じるという話も聞いていましたが、私は多少時間が経ってから目覚めたような気がしました。
とりあえず目が覚めて一安心。手術が成功したかどうかはともかく死なずには済んだ。(なお成功していました。)

2020.2.21 撮影

これが手術直前の写真。

2020.2.21 撮影

これが手術直後の写真。
お分かりでしょうか? 脳動脈瘤の部分が綺麗に消えています。

脳動脈瘤の中にプラチナのコイルを詰め込み、そこに人工的な血栓を作りました。血液が入っていかなくなったので写真には写りません。そしてこれは脳動脈瘤が破裂するリスクがなくなったことを意味します。

2020.2.21 撮影

この撮り方だと脳動脈瘤に詰められたプラチナのコイルが良く見えますね。

このあと血管内にこれもまたプラチナのステントを埋め込み、元々脳動脈瘤があった場所を守ります。これをやっておかないと、同じ場所に再び脳動脈瘤ができる可能性があるそうです。
ステントは眼球に繫がる血管を塞いでいますが、血液はステントの網目を抜けて十分に供給されます。実際視覚障害は残りませんでした。

これから2年間、血液がサラサラになる薬を飲み続けることで、ステントの内側に膜を作ります。
そうすれば投薬を止めても、ステント内に血栓ができることはなくなります。

手術が終わっての感想です。
「人間いつ死んでもおかしくないな」
実際自分と同じくらいの歳(40代前半)で、脳出血で死んでしまった人の話を何人も聞きました。
今回は命拾いしましたが、いつなんどきどのようなことで死ぬかは分からない。

もしものときの備えとして、このブログに娘に教えたかったことをメモしておこうと思います。
身の回りの植物の名前が分かれば、娘の人生はより良いものになるだろうと思いましたので、まずはそこから始めます。

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