青葉学園物語

最近子どもの頃に読んだ本、特に児童文学を再読しています。
自分では面白いと思った本でも、その後月日が流れ、娘に読ませるには不適となっているかもしれない。(なので今のうちにチェックしておきたい)
そして何よりも大人になった自分が同じ本を読んで、どのように感じるか見てみたいというのがありました。

さて、この記事のタイトルである『青葉学園物語』ですが、初めのはこの名前すら思い出せませんでした。最期に読んでから30年くらい経っています。
覚えていたのは次の二つだけでした。
・戦争孤児、おそらくは原爆孤児ための施設を舞台にしている。
・その学園の卒園生が林業に就職しようとするも、優しそうな先輩に給料をピンハネされて山を下りる。
これだけを手がかりにインターネットで調べまくり、ようやく青葉学園物語に行き着きました。

青葉学園物語シリーズは5冊の本で構成されています。
『右むけ、左!』
『さよならは半分だけ』
『翔ぶんだったら、いま!』
『空色の空の下で』
『まっちくれ、涙』

給料をピンハネされたお話は、なんと5巻の後半にちょっとだけ出てくるだけでした。なので1〜4巻を読んでいる間は、このシリーズが本当に自分の探していたものだったのか自信が持てませんでした。ついでに言うと、学園の卒園生は林業に就職したのではなく、一夏だけのバイトでした(良かった)。

さて、再読して分かりましたが、この本は非常に面白いです。親がいない哀しさも、仲間がいる楽しさも書かれています。戦争のこともしっかり書かれています。
ほんの少しだけ当時の世相を反映したステレオタイプな男女の役割差が描かれているところがありますが、そこまで気になるほどではないでしょう。
むしろ中卒で働きに出ていたり、その就職先が選択の余地がほとんどないものであったりすることの方が印象に残りました。大人になってから再読したからこそ、そうした”裏事情”に目がいくようになったのかもしれません。

全体として、娘が小学生くらいになったら読ませたいなと思える本でした。

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